どんな課題を扱うか
内視鏡画像に写る物体の大きさは,カメラまでの距離によって変わります.画像だけで形と実際の寸法を推定するには,距離や縮尺を定める手掛かりが必要です.
研究の考え方
直径0.8 mmの医療用縫合糸を既知寸法の基準に使います.2光源の内視鏡を較正し,縫合糸から距離と反射に関するパラメータを推定したうえで,幾何学的な制約と明るさのモデルを組み合わせて形状を復元します.
研究で確かめたこと
論文では,ポリープ模型と実際の内視鏡画像を用いて復元方法を評価しています.既知寸法の基準を導入することで,形状復元に絶対スケールを与える方法を検討した成果です.
応用を考えるときの視点
画像の陰影による復元に,寸法が分かっている基準物を組み合わせる設計です.撮像系と基準物の条件に応じて,推定した寸法を独立した計測方法と比較する評価へ展開できます.
元の研究
Polyp Shape Recovery from Single Endoscope Image using Medical Suture
Usami, Hiroyasu, Iwahori, Yuji, Wang, Aili, Bhuyan, M. K., Ogasawara, Naotaka, Kasugai, Kunio
The Open Bioinformatics Journal, 2019 · Vol. 12, No. 1, pp. 1–17